数ヶ月前、私は長年場所を占領していた来客用布団を、1組だけ残して思い切って処分しました。
コロナ禍でパタリと止まった親戚の訪問。
「もう子供たちも大きくなったし、泊まりには来ないだろう」
そんな淡い期待を胸に、ずっと「邪魔だな」と思っていた大きな荷物を手放したのです。
布団が消えた収納スペースは、想像以上に広く、心まで軽くなったような気がしていました。
ところが、そんな穏やかな日常に、まさかの連絡が入ります。
突然の「2泊泊めて」連絡と、消えた「実家」の選択肢
連絡の主は、夫の妹。
大学生の子供二人を連れての帰省です。
「最近はホテルに泊まっていたけど、宿泊費も高騰しているし……。実家だと親に気を遣うから、お兄ちゃんの家に泊まりたい!」とのこと。
……いや、すぐそこにあなたの「実家」、あるよね!?
私の本心は「兄の家じゃなくて、自分の実家に泊まってくれ!」でした(笑)。
嫁の立場からすれば、実家をスルーしてわざわざ兄夫婦の家に来るというのは、準備の負担をこちらがすべて負うことになるわけで……。
断りきれない構造に、正直モヤモヤは募るばかりです。
執念の買い出しと「嵐」の準備
「スッキリした暮らしを邪魔されたくない」という執念と、「親戚が困っているなら」という義務感。
レンタル布団も検討しましたが、意外と高額で受け取りの手間もかかる。
そこで出した結論は、**「以前の重い布団を買い戻すのではなく、管理が楽なものを新調する」**ことでした。
執念で向かったコストコとイオンで、今の私が納得できるセットを揃えました。
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マットレス: 普段も活用できる、しっかりした厚手タイプ(コストコ)
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掛け布団: 収納時に場所を取らない、超コンパクトなセット(イオン)
部屋の机などをすべて移動させ、何もない状態にして3人が寝られるスペースを確保。
それはまるで、嵐が来るのを待つような、静かな覚悟の準備でした。
嵐が去った後の、静けさと「当たり前」の代償
2泊3日の滞在を終え、義妹家族はとても楽しそうに、満足げな笑顔で帰っていきました。
布団を新調したことには気づいていたようですが、彼女たちにとっては「気を遣わなくていい、当たり前に迎えてくれる兄の家」。
お世話になりましたとは言ってたけど、日常の延長のように去っていきました。
準備の苦労、部屋作りの大変さ、そして痛い出費を知っているのは、私だけ。
彼女たちを見送った瞬間、正直、どっと疲れが押し寄せました。
やっと戻ってきた、私の日常
嵐のような3日間が過ぎ、ようやく「スッキリした日常」が戻ってきました。
急に静かになった部屋に、少しの寂しさを感じつつも、今はとにかく一安心。
「もう3人で来るのは最後だと思う」
と言い残して帰っていきましたが、未来のことは誰にもわかりません(笑)。
今回のことで痛感したのは、「迎える側のエネルギー」の大変さ。
そして、自分自身が実家に帰る時も、知らないうちに誰かに負担をかけていないか?
ということ。
「当たり前」の裏側には、必ず誰かの準備がある。
そんなことを考えた春のひとコマでした。

なんとか3人分を確保した、嵐のあとの光景。
これから洗濯して、ケースに収めて、ようやく私の日常を取り戻します!